「障がい者コミュニティサロンkai」では石巻・女川にお住まいの精神障がい者のためのサロンを行っています。毎月行われている女川会場のサロンにボランティアセンターからボランティアや講師を派遣して内容の充実に協力しています。

昨年12月21日(水)に行われたサロンではボランティアセンターの出前講座の一つ「防災うどんづくり」に取り組んでいただきました。

手打ちうどんは小麦粉と塩と水だけの材料で作ることが出来ます。災害などの非常時にはその場にあるものだけで工夫して対処しなければなりません。材料費もそれほど掛からず、最低限のもので出来る手打ちうどんづくりは非常時に備える訓練にうってつけと言えるのです。

調理に入る前に京都大学防災研究所の林春男教授の提言を紹介させていただきました。
災害時・非常時は、
「普段やっていることしかできない」
「普段からやっていることも満足に出来ない」
「普段やっていないことは絶対に出来ない」
という三箇条です。それゆえに普段から備える必要がある、ということなのです。そのことを意識いただいたうえで、参加者全員初体験の手打ちうどん作りに取り組みました。また女川町民のボランティア2名にも交流者兼サポーターとして参加いただきました。

うどん作り

手と手で支え合ううどんづくり

うどんは生地を「練る」「伸ばす」「切る」「茹でる」という4つの行程で作られます。もっとも大変なのが、最初の「練る」作業なのですが、二人一組のペアで協力し合いながら、しっかりした生地を作っていただきました。中には麻痺の障がいを持つ方もいらっしゃいましたが、仲間の助けを借りながら、積極的に全ての行程に取り組まれていました。

生地が出来ればあとの作業はそれほど難しくなく、茹で上がったうどんに麺つゆと薬味を付けて、見事な手打ちうどんが出来上がりました。皆で粉から作り上げたうどんはコシがあって、満足のいく味でした。それを皆で食べるからこその喜びを分かち合っていました。

非常時にこそ、多様な人たちが協力し、支え合って難局を乗り越える必要があります。kaiに参加されている方々は目には見えにくい「精神の障がい」を持っていますが、サロンの仲間たちの間にお互いの力を補い合えるような意識が育まれているようでした。

うどんの出来上がり

仕上げはめんつゆで

コミュニティサロンkaiについて

石巻駅前にあるビルの一室にて、精神障がい者の方々の集いの場を開いており、女川町内でも月1回程度サロンを行っています。悩みや困りごとに対する相談窓口も設けておりますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
対象者:石巻市・女川町・東松島市に住所があり、精神科に定期的に通院されている方
お申込み:障がい者コミュニティサロン“kai”
TEL 0225-93-2924石巻市殻町11-29
石巻地域総合生活支援センター内