前回ボランティア向けの「支え合いゲーム体験会」で初めて支え合いゲームを実施した際は、災害時を想定した内容で行いました。次に11月9日(木)ぴんぴん元気推進塾(包括支援センター主催)の受講者向けに実施した支え合いゲームでは、地域の中で普段起こるさまざまな住民の困りごとを解消し合う、という内容に作り変えました。「災害」から「普段の暮らし」に支え合いの設定を変えたのです。

まずはカードを選ぶところから

まずはカードを選ぶところから

受講者はいずれも地域の中で既に何かしらの担い手になっている意欲的な方々でしたが、初めて経験する支え合いゲームに戸惑いを感じておられる様子でした。しかし最初に、それぞれ自分の選ばれた「住民カード(役割)」に対応した「助けてカード(困りごと)」を選ぶよう指示したところ、見事に役割に応じた困りごとを選んでくれました。このことは非常に重要な意味があります。なぜなら自分と違う立場の人が、どのような困りごとに見舞われるかが想像できる、ということだからです。

実際に選ばれた役と困りごとの組み合わせ(一部)

役割カード 困りごとカード
無職男性30歳 醤油を貸して欲しい
90歳の独居男性 書類の書き方がわからない
80歳認知症の独居女性 自分が誰かも判らず、家も判らず、助けて欲しい
乳幼児を抱えた主婦20歳 保育所に子供を送迎して欲しい
おせっかいなおばさん70歳 認知症家族の介護に疲れた
男子大学生20歳 何かボランティアがしたい、人の役に立ちたい
70歳の独居男性 高齢者で旅行に行くので、誰か付き添って欲しい
ひきこもり20歳男性 話し相手がいないので、さみしい

そしてゲームがスタート。自分の困りごとを解消してくれそうな相手を探して、交渉していただきました。直接困りごとを解消できなくても、解消できる窓口を紹介できれば、それでも十分です。解消できないと思ったら「出来ない」と正直に答えることも大切です。

受講者の皆さんが真剣に自分ごとに捉えて、困りごとの解消に取り組んでくれました。中にはお互いの困りごとを交換するような支え合いや、こちらの想像を超えたユニークな支え合いの形も生まれ、住民による多様な支え合いによって、誰もが暮らしやすい地域づくりが実現することをゲームを通して実感することが出来ました。

困りごとを出し合って解消へ

困りごとを出し合って解消へ